ソフトを開発しようと思った動機、背景
もともとはアドベンチャーゲームのCG整理等のために作りました。20年以上前からアドベンチャーゲームを作っていたのですが、大量に作られるシーンごとのフォルダやCGの整理をするとき、工程が進むごとにまったく同じ階層構造の空フォルダがいつも必要でした。当時はまだ誰もフォルダだけをコピーするソフトをベクターに登録していなかったので、それでは作るしかないと思い、作ったのがVer.1です。
幸い大変多くの方にダウンロードしていただきましたが、いつも「一般の方が大量のフォルダ構成を複写するだけの仕様に満足しているのだろうか?」という疑問がありました。最近はゲームの制作から離れているのですが、その代わりスキャナ取り込みしたCGの画像処理をするなど、「それほどフォルダ数は多くはないが、状況に応じてコピー対象が変わる」といった作業環境になりました。それでVer.1とはまったく違う、普通に使って使いやすい仕様を目指してVer.2を作りました。
開発中に苦労した点
これまで開発してきたソフトの技術を転用して作りましたので、苦労した記憶はありません。ただ、私がいつも使っている開発言語はF-BASIC V6.3というもので、F-BASIC本体はFM-7/8に搭載されていた8bitパソコン時代のBASIC言語から、Windowsの時代に即して改良を加えられた、大変に古い言語です。もともとがインタプリタ型なので、オブジェクト指向になっても、思いつきでプログラミングできるという点で、いまでも重宝しています。ただ、これは2006年に販売が終了していて、Windows XP以降には公式には非対応です。そんなわけで、いつも最新のWindowsの64bit版に対応しているかどうかという点は気にしています。
それから苦労とまでは言いませんが、画面構成をなんとか格好よくしたいと思うのですが、ボタン等がシンプルなままなので、思うようにはいきません。
ユーザにお勧めする使い方
フォルダの階層構造は\マークを使ってリストに一行単位で表していますが、フォルダ名が長かったりすると、右端が見えない場合があります。また私自身、老眼の進行から小さな字を判別しにくくなりまして、リスト上の文字の拡大・縮小機能を付けたのですが、拡大したらやはりリストの端が消えて見えなくなる場合があります。
そこで考えたのが「ウィンドウの拡大に比例してリストも広がる」という仕様です。ものすごく深い階層構造やものすごく長いフォルダ名があって、リストの右端が見えない場合は、思い切ってウィンドウをビロ〜ン! と広げてみてください。
今後のバージョンアップ予定
単純な作業の記憶機能を付けたいと思っています。また、フォルダの削除機能と合わせて、作業環境をクリアにできるような機能も付けたいなと思っています。
(藤田 浩司)