部屋の中に家具をレイアウトして楽しめる、ユニークなコンセプトのゲーム。「ストーリーモード」で報酬として獲得した家具や、賃金を使って購入した家具を好みのサイズの部屋に自由にレイアウトできる。家具を配置するだけでなく、自室の壁材や床材を変更したり、新たに壁を作って部屋を仕切ったりもできるので、バラエティに富んだ部屋を作って楽しめるようになっている。部屋の外に表示される背景画像も50種類以上が用意され、完成させた部屋を美しい背景画像とともに眺められるのがうれしい。
職務評価で入手可能な家具の種類と数を確認することができるので、家具をコンプリートする楽しみもある。完成画像をしっかりと記憶して、その通りに家具を並べてゆくなど、プレイヤーの記憶力が試されて頭の刺激にもなる。
ただ、純粋にゲームとしてチャレンジするには、制限時間がなく、家具も正しい位置にしか置くことができなかったり、完成画像を何回でも自由に確認できたりなど、絶対に失敗することのないシステムであるのが多少、物足りなく感じた。ゲームの根幹をなしているのは「自分の部屋をいかにレイアウトするか」で、「ストーリーモード」や「ステージモード」はチュートリアルやレイアウトのサンプルパートという考え方もできるかもしれない。
(秋山 俊)