登場するキャラクタが個性的でグラフィックもかわいらしい、ゲーム性の高いタイピングクイズゲーム。一般的なタイピングゲームとは異なり、ただ単にタイピングの速度を競うのではない。漢字や慣用句の読みなどを入力する形式のため、頭の刺激になるのが筆者には楽しかった。ある程度のタイピング速度は必要だが、それほどタイピングが得意でなくても、最後まで楽しんでプレイできるだろう。一方、「漢字を読むのが苦手」という方にはかなり厳しいかもしれない。
ゲームが進むと、記号の読みや英単語の綴りを出題する敵が登場するのもおもしろい。英語問題を出題する敵の場合、身体の周りに、綴りに使われるアルファベットがヒントとして表示されるのはありがたい。
ゲームの難易度は「らくらく」「そこそこ」「まあまあ」「なかなか」などの計六段階。「そこそこ」と「まあまあ」は問題なくクリアできたが、最高難度の「あうあう」は敵の攻撃力が倍になることもり、筆者は途中で何度も主人公のHPが0になってしまった。
コミカルなストーリーもおもしろい。結末がどうなるのかが気になり、一周目は一気にプレイしてしまった。ただ、真の結末を見るには、二周プレイしなくてはならないのだが、終盤近くまで一周目と二周目に大きな違いはなく、若干単調に感じた。この点だけは少し残念。もうひとつ【BackSpace】キーと押し間違えたときにショックが大きいので、できれば【F12】キーは無効化した方がよいと思った。
(秋山 俊)