コントロールパネルでは設定できないようなディープな部分をカスタマイズするソフトとしては、ユーザインタフェースの変更やパフォーマンスの向上、快適化などを目的としたものがおなじみだが、「いじくるLite」の場合はやや傾向が違い、システムの起動時やログオン時に実行するプログラムの管理が主な機能となっている。使い方そのものは簡単で、例えば「[全]起動時に毎回実行」では、さまざまなアプリケーションによって登録されているアイテムを簡単に削除できるし、逆に実行させたいものがあれば登録もできる。したがって「起動時やログオン時に必ず起動したいアプリケーションがある」とか「自作のバッチファイルやスクリプトを実行したい」など、明確な目的がある方には非常に便利。ただし「万人にお勧め」というわけではなく、ユーザのスキルや用途に大きく左右されるという点では、上級者向けといってもよいかもしれない。
一点だけ補足しておくと「他の設定」タブ画面の中にあるコンテキストメニュー拡張用オプションでは、設定項目の名称が「任意のフォルダのコンテキストメニューに〜」あるいは「任意のファイルのコンテキストメニューに〜」といった表記となっている。ちょっとわかりにくいかもしれないが、「特定のフォルダやファイルを選択したときだけコンテキストメニュー内に項目が表示される」という意味ではなく、「フォルダやファイルを選択してコンテキストメニューを開いたときに項目が表示される」という意味だ。
(福住 護)