「Styx」を開発しはじめたのはWindows 95が出た頃のことなので、もう20年以上も前です。Windows 3.1で使っていたお気に入りのランチャがWindows 95では発売されず、自分で作ってみようと思ったのがきっかけです。独特なものを作りたかったので、ボタン型のランチャですが、無限階層を構築可能としました。またいろいろなメータを備えた楽しいものを考えました。
時計の背景をビットマップファイルで指定できるようにしたところ、ユーザさんから楽しい画像をいただいたのも懐かしく思います。
このころは256色のビデオカードがまだ主流で、「Styx」でビットマップ時計を表示すると壁紙の色がおかしくなるなどという、いまでは起こらない現象に取り組んだりもしました。この話がわかる人は結構おじさんですね。
今回64bitにしたのは「ネイティブで動作なんて、なんか格好いい!」と思ったからです。
「Styx」のいろいろなオプションを見てみると、よくこんな面倒なものを作ったなぁと思います。いまでは基本的なランチャとメータしか使っていないので、動作しないオプションがあるかもしれません。そこはひとつご愛敬としてください。
(土屋 秀雄)