「一枚の画像そのものを細かく加工する」というよりは、「画像をベースに図形や文字を加えてアレンジを楽しむ」のに最適なソフト。「切り抜きやマスクを駆使した合成まではやらないが、簡単な画像補正を行ったり、フォトフレームをつけたりして、ちょっとおしゃれに仕上げたい」といったライトな感覚のユーザに似合いそうだ。特に便利なのがコラージュ作成機能。97種類のプリセットパターン(Ver.2.7)からレイアウトを選択し、さらにフレーム輪郭線の形状や背景に使用するテクスチャなどを組み合わせせて設定することが可能。プリセットのパターンに飽き足らなければ、自由にレイアウト(Free Collage)したり、縦方向につないだり(Image Joint)することもできるし、パターンデザイナー機能を使ってオリジナルのパターンを作っておけば、その後も繰り返し利用することが可能だ。
ちょっと裏技的な使い方になるが、作成したコラージュ画像を次のコラージュ作成時に素材として使うと、さらに凝ったレイアウトもできる。コラージュ作成機能は、独立したアプリケーション(Toolwiz Photo Collage)となっているため、単独での起動もできる。
英語版のソフトだが、インタフェースに使用されている文字列をユーザが独自に翻訳することができる。「Help」メニュー内の「Translate」コマンドを実行するとテキスト一覧(総数322個)が表示され、ここで訳語を登録することが可能。設定ファイルを書き換えるのに比べると手間はかからない。使い慣れたところから少しずつ書き換えてゆくのもよいだろう。
(福住 護)