イベントはフルボイス。ホラー要素は「1st night」には比較的多いが、そのほかの章ではあまり多くない。「ホラーや残酷な表現は苦手」という方でも、恐らく問題なく楽しむことができるだろう。むしろ人間ドラマ寄りの作品といってよい。謎解きやアドベンチャーの要素もそれほど強くはない。部屋に入ったり、何かを見つけたりしてフラグを立てるとストーリーが自動的に進行する個所が多いので、ノベルゲームのような感覚で楽しめる。章によっては逃げゲームの要素もあるが、それほど難しくはない。小まめにセーブさえすれば、アクションゲームが苦手な方でも問題はないはずだ。
エンディングの数は全章合わせて9+αと多いが、各章とも数時間程度でクリアできるボリューム。謎解きも手頃な難易度なので、楽しみながら無理なく制覇できるだろう。各章が独立していて、ほかの章のクリア状況を気にすることなくチャレンジできるのもうれしい。
(秋山 俊)