ソフトを開発しようと思った動機、背景
私たちは開発者として、同僚にバグや特徴を示す必要がいつもありました。キーボードには【PrintScreen】キーがあり、普通スクリーンショットを取るには【PrintScreen】キーを押し、次に「ペイント」を起動して(私たちはWindowsユーザなので)、【Ctrl】+【V】キーでスクリーンショットを「ペイント」に貼り付け、不要な部分をトリミングして、最後に【Ctrl】+【S】キーを押してファイルに保存します。1週間に1枚のスクリーンショットを取るだけなら大した作業ではありませんが、1日に10枚も20枚も取るとなれば、話は別です。そこで、スクリーンショットをより手早く取れるツールを作ろうと思い立ったわけです。私たちはまず、選択範囲をキャプチャして、ファイルに保存できるだけの、「Lightshot」のシンプル版ともいえるもの(そのときは実際、名前はありませんでした)を作りました。しかし、別のオフィスにいる同僚とキャプチャ画像をシェアしたいとなれば、電子メールで送ったり、どこかにアップロードしたりしなければなりません。「スクリーンショットをアップロードするための自前のサーバを立ち上げるのがよい」という意見が出て、結局「Lightshot」から直接、アップロードできるようにしたのです。
しばらくして、多くの人がスクリーンショットに関して同じ悩みを抱えていることを知り、ソフトを公開することにしました。「Lightshot」誕生の瞬間です。以来、私たちは「Lightshot」の開発・サポートを継続しています。私たちが目指すのは、シンプルで簡単に使えることです。
開発中に苦労した点
最初に直面した問題はウイルス対策ソフトとファイアウォールでした。「Lightshot」は新しく、ウイルス対策ソフトには未知の存在です。ウイルス対策ソフトは未知のもの、普通ではないものはブロックしようとします。ブロックしないよう、私たちはウイルス対策ソフトメーカーに掛け合う必要がありました。しばらくして「Lightshot」がポピュラーになると、メーカーは「Lightshot」のために特別ルールを作ってくれるようになり、現在は安全なアプリケーションとして認知されています。
マルチモニタも厄介な問題でした。さまざまなビデオカードが異なる方法でマルチモニタシステムを管理しているため、私たちはすべてのビデオカードで正常に動作するよう調整する必要ありました。
Windows APIにも苦労しました。ある機能は正常動作せず、あるものは間違った結果を返し、あるものは期待とはまったく異なる動きをしました。これらの問題も解決する必要がありました。
ユーザにお勧めする使い方
「Lightshot」の一般的な使い方は、キーボードの【PrintScreen】キーを押して、範囲を選択し、「アップロード」ボタンをクリックすることです。これだけでキャプチャ画像を友だちや同僚とシェアすることができます。実に簡単です!
「Lightshot」から直接、Google画像検索を利用することも可能です。例えば女優の画像を見つけて、彼女の名前を知りたくなったとしましょう。「Lightshot」を起動して【PrintScreen】キーを押し、女優の画像を選択して、「Googleで似た画像を探す」ボタンをクリックしてください。スクリーンショットがサーバにアップロードされ、既定のブラウザの新規タブでGoogle画像検索が行われます。Googleの検索エンジンは強力なので、きっと画像の女優の名前がわかることでしょう。実にクールです!
「コピー」ボタンを押してスクリーンショットをクリップボードに転送し、「ペイント」や「Photoshop」、GmailやFacebookなど、好きなものに貼り付けることもできます。
「Lightshot」についてもっとくわしく知りたい方はオフィシャルチュートリアルサイトにアクセスしてみてください。
http://app.prntscr.com/tutorials.html
今後のバージョンアップ予定
「Lightshot」を改良するためのアイデアはたくさん持っています。しかし、可能な限り、現在のシンプルさは維持したいと思っています。Linux/Androidにネイティブ対応することも考えています。ユーザのプライベートギャラリーやパブリックギャラリーにはフォルダを追加します。
これからも「Lightshot」をよろしく!
(SkillBrains)