Windows 10/8.1/8は、マウスやキーボードによる操作に加え、タッチスクリーンでの操作も考慮されている。最新のWindows 10に搭載される「タブレットモード」もそうだが、Windows 8.1/8のスタート画面や「チャーム」バーの操作なども、マウスよりもむしろタッチ操作の方が効率がよい。ところが、肝心のデスクトップアプリに関していえば、操作にはまだまだマウスが必須になる。とりわけエクスプローラは、よほど大きな画面で使わない限りは、タッチだけでの操作は難しい。しかもエクスプローラの機能は、Windowsに標準搭載される、ほかのプログラムだけではカバーできない。
「Immersive Explorer」は、Windowsには標準搭載されていないこの「タッチスクリーンによるファイル/フォルダ操作」を実現するソフトだ。機能的にはエクスプローラの代替となるものだが、どちらかいえばタッチ操作に主眼が置かれているため、操作方法や画面のイメージはエクスプローラとは異なる(もちろんキーボード/マウスで操作できないわけではない)。
威力を発揮するのは、最近低価格化が進むWindowsタブレットなどの機器でだろう。キーボードを持たない、タッチだけで操作するWindowsタブレットで「Immersive Explorer」を使ってみると、このソフトがWindowsのデスクトップモードでは必須のソフトであるのがよくわかる。「なぜ、この機能がWindows 10には標準搭載されていないのか」と思えるほどだ。
海外製のソフトなので画面表示は英語だが、ファイル/フォルダ名あるいはファイルの内容などに日本語が使われていても問題なく日本語で表示される。言語設定は単純なテキストファイルになっており、日本語化して使うことも難しくはないだろう。Windowsタブレットを使っている方には、ぜひともお試しいただきたいソフトだ。
(天野 司)