「iolo System Mechanic」は、パソコンの処理能力に影響するさまざまな問題点を自動的に診断し、すばやく修復できる快適化ソフト。システムを常時監視し、パソコンが使用されていないタイミング（アイドル時）で自動修復させることも可能。パソコンの知識があまりない人でも、簡単にパフォーマンスを向上させることができる。新バージョン「14」では、Windows 10に対応したほか、CPUやメモリの負荷を察知し、リアルタイムに制御する「PowerSense」に、

• ハイパワーが要求されるプログラムを使う際の「ウルトラパフォーマンス」
• バッテリーの持続時間を優先する「ロングライフ」

主な機能は、

• システムのステータス（状態）をリアルタイムに表示する「ダッシュボード」
• パソコンのアイドル時に動作し、さまざまな問題点の検出・修正を自動的に行う「ActiveCare」
• CPU、メモリ、ハードディスクをリアルタイムで高速化する「LiveBoost」

「ダッシュボード」は、パソコンのパフォーマンスを総合的に検証し、現在の状態を評価する機能。問題が見つかったときは「すべての修正」ボタンで即座に解決できる。問題点は「不要なスタートアップ項目」「レジストリの問題」などのカテゴリー別にまとめられ、詳細な解説を参照することが可能。内容を確認した上で、修正する項目を選択することもできる。

「ActiveCare」は、ユーザが指定した処理を、パソコンが使用されていないタイミングで自動実行する機能。動作頻度（次回実行までの間隔）は、2時間〜24時間の範囲で指定できる。「最適化」「修復」「保護」「維持」の各カテゴリーに多数の処理項目（タスク）が含まれ、タスクごとにON/OFFを設定できる。

• 最適化：スタートアップ、インターネット構成、システムドライブ、レジストリを最適化
• 修復：VMIの重複、レジストリの問題、破損したショートカット、破損したインターネット接続を修復
• 保護：セキュリティの脆弱性からの保護、レジストリの14日ごとのバックアップ
• 維持：システムクラッターのクリーンアップ、チューンナップ定義の自動インストール

「LiveBoost」は、CPU、メモリ、ハードディスクをダイナミックに制御し、自動的にパフォーマンスの向上を図る機能。負荷の大きいプログラムが検出されたときに、使用できるCPUのコアを最大化したり、不要なサービスを停止したり（PowerSense）、バックグラウンドのタスクを抑制したり（OptiCore）、利用可能なメモリを増したり（RamJet）できる。「ActiveCare」同様、項目ごとにON/OFFを設定することが可能だ。

例えば「PowerSense」では、「ウルトラパフォーマンス - ゲーム」「ウルトラパフォーマンス - 音楽作成「ウルトラパフォーマンス - 画像編集/3D CG編集」「ウルトラパフォーマンス - プログラム作成」「ロングライフ - バッテリー節約」「オフィス作業」「ウェブ閲覧」といったモードが用意され、それぞれ最適な処理が自動的に行われるようになっている。

レポート機能では、パソコンの基本的な情報（ハードディスクの合計/空き容量、メモリの合計/空き容量、スタートアップ/実行中のプログラム、インターネット速度）を確認できるほか、パソコンの信頼性を数値化し、90日間の変遷をグラフにしたり、パソコン全体のエネルギー効率やコンポーネントごとのエネルギー効率を三段階で評価したりする機能もある。

細かな機能別のツールは「ツールボックス」として、「パフォーマンスの最大化」「システムクラッター整理ツール」「パーソナルプライバシーの保証」「アドオンの管理」など、八つのカテゴリーに分類されている。いずれもウィザード式で、画面の指示に従うだけで作業を進めることができる。ツールボックスには、基本的な処理がまとめられた、

• PCアクセラレーター（スタートアップ、インターネット、メモリなどの速度を総合的にアップ）
• PC修正（レジストリやハードディスクなどのエラーを診断、修正）
• PCクリーンアップ（不要ファイルの削除）
• PCセキュリティ（重要なレジストリの保護）