「BoostSpeed」という名前から、単純に起動のスピードアップや処理速度の向上を目的としたソフトと思われるかもしれないが(もちろんそれらの効果もある)、実際には不要ファイルを削除してディスクの空き容量を増やしたり、レジストリエラーを解消して安定性を向上させたりなど、もっと広範囲で総合的なメンテナンスを行えるソフトだ。基本的な使い方は「診断」でスキャンを実行し、続いてメンテナンスを実行するだけのシンプルなものだが、「ディスクスペース」「システムの安定性」「PC高速性」のそれぞれに詳細なオプションがあり、スキャンの対象や実際に最適化する項目を選択できるようになっている。
それで物足りなければ「すべてのツール」から各機能をユーザが任意に選び、オプションを指定すれば、より重点的なメンテナンスを行うことが可能だ。
さらにアプリケーション全体の設定を見ると、
- クリーンアップ対象をさらに詳細に選べるようにするオプション
- ファイル消去に使用するアルゴリズムの選択
- スキャンから除外するレジストリキーやサービスの登録
など、かなり深いところまで指定できるのも特徴だ。面倒な手間は省いてなるべく簡単に最適化したい人から、より深くカスタマイズやチューニングをしたい人まで、知識やスキルに応じて幅広いユーザ層の要求に応えてくれるはずだ。
なお、今回、原稿執筆にあたって試用したのは、完全に日本語化された状態ではないβ版だ。記事中の機能名やコマンド名などは製品版では変更される可能性がある。あらかじめご了承いただきたい。
(福住 護)