パソコンを取り巻くさまざまな脅威に対抗する、おなじみの統合型セキュリティ対策ソフト。従来の「ノートン セキュリティ」「ノートン セキュリティ with バックアップ」というラインアップから「ノートン セキュリティ スタンダード」「ノートン セキュリティ デラックス」「ノートン セキュリティ プレミアム」へと変更された。今回紹介した「デラックス」は、簡単にまとめると、プラットフォーム(Windowsパソコン、Mac、スマートフォン、タブレット)を問わず、3台までのデバイスにインストール可能で、なおかつバックアップや保護者機能を持たないエディションということになる。最上位の「プレミアム」では、保護者機能とバックアップ機能が追加され、インストール可能な台数を5台または10台から選べる。ライセンスの有効期間は、「デラックス」が1年または3年の2種類。「プレミアム」は1年のみだが、インストール可能なデバイス数が5台のものと10台のものから選べる点が特徴だ。
以上を総合すると、「デラックス」はユーザの大多数を占める最もメインストリーム向けのエディションと考えてよいだろう。
バージョンアップの内容は、定義ファイルのコンパクト化+クラウド化、それにともなうリソース消費の軽減や処理効率のアップといった点に集中している。
特にぜい弱性対策では、未知のものまでカバーできる点に注目。これまでもさまざまなセキュリティ対策ソフトで未知のウイルスやマルウェアに対する検知は行われてきたが、今回の「ノートン セキュリティ」では、これまで認識されていなかった未知のセキュリティホールも保護してくれる。
OS自体の正式なセキュリティアップデートを待つ間も安心して使えるので、インターネットの利用が不可欠なユーザには大きな安心材料となるだろう。
(福住 護)