安定度が高く、軽快な動作で定評のある仮想化ソフトが、最新のWindows 10およびOS X El Capitan(10.11)にも対応した。今回のバージョンアップでパフォーマンスも向上し、メーカーによれば、Windowsのタスク処理は20%向上、Windows 10/8.1のシャットダウン時間は50%短縮などと高速化。省電力化によってバッテリー持続時間も長くなったという。3種類ある表示モードの中でも、OSの“融合度”が最も高いCoherenceモードがお勧め。ゲストOSのアプリケーションウィンドウが独立して表示され、ほかのOS Xアプリケーションと同様にMac上で動いているように感じられる。もちろん、起動中のアプリケーションはドック上に表示され、ドックからも終了したり、前面に表示させたりといった操作を行える。
基本的にWindows OSは別途、用意する必要があるが、現在使用しているBoot Campがある場合は、「Parallels Desktop」内の仮想マシンに組み込んで使うこともできる。すべてのデータをインポートして移行する(アクティベートを引き継ぐ)か、既存のBoot Campパーティションから仮想マシンを起動する(新たにアクティベートし直す)かのいずれかを選べる。
(坂下 凡平)