Windowsパソコンを長く使っていると徐々にレジストリの情報が増えて、システムの起動に要する時間が長くなる。同じような理屈で、Webブラウザその他のアプリケーションでも履歴やCookieといったユーザ別のプロファイル情報が肥大化してくると起動が遅くなるのでそれを解決しようという、特定のアプリケーションを対象とした最適化ソフトだ。起動だけでなく、Cookieを利用しているページなどにも効果がある。アプリケーションの高速化ソフトといえば、設定を最適化するものとデータをクリーンアップするものの2種類が思い浮かぶが、「SpeedyFox」は後者にあたる。「一度設定してしまえば終わり」というわけではなく、公式サイトには「ブラウザの使用頻度にもよるが、1〜2週間に1回程度実行するのが望ましい(Depending on your browsing activity we recommend optimizing your profile once in 1-2 weeks.)」という記述が見られる。
実行方法はいたってシンプル。スケジュール設定などはないが、ある程度慣れてきたらタスクスケジューラなどに登録しておき、自動処理させるのがよいだろう。
プロファイルデータベースを最適化するソフトはほかにもあるが、「SpeedyFox」の場合は特に詳しい知識を必要とせず、初心者でも手軽に使えるのがうれしいところ。「最近、起動や動作が遅くなってきたな」と感じているFirefoxやChromeのユーザの方には、ぜひ試してみていただきたい。
(福住 護)