必要なときに呼び出し、アイテムを選択したあとは自動的に隠れるという動作はオーソドックスだが、メニュー自体のサイズがかなり大きく、さらに1画面に表示できるアイテムが26個に固定されているのがユニーク。アイテムを登録するボタンはラベル名のみで、アイコンが表示されないのも特徴だ。26という数は、もちろんアルファベットの文字数にもとづいたもので、タッチタイピングができる人ならメニューの表示からグループの切り替え、アイテムのオープンまで画面を見ないで操作することが可能だ。【Tab】キーと【Enter】キーによる操作も可能。ただし、「0」から「9」までのグループ切り替えボタンと、「A」から「Z」のボタンすべて(さらに設定呼び出し用の「Configration」ボタンも)を順に押していかないと目的のボタンにたどり着かない。実用的に使うというよりは、非常用といったところだろうか。
メニューウィンドウは一度開いたら、アイテムをオープンするか、最小化ボタンをクリックするまではそのまま開きっぱなしとなる。グループやアイテム数が多いので、慣れないうちはいろいろ探してしまうことも多そうだが、そんなときでもうっかりミスで消えてしまわないので安心だ。最前面表示(Show Menu Top Mostオプション)をOFFにした場合、ほかのアプリケーションがアクティブになるとメニュー画面は背後へ移動するが、もちろんこの場合も消えてしまうことはない。
グループのアイテム数が固定ということもあり(さらにウィンドウサイズも固定)、ボタン1個はかなり大きめ。ボタン同士の間隔やアイテム名の文字数にもゆとりがあり、読みやすい。マウスで操作する人にとっては見やすく、キー操作主体の人なら逆にノールックで使えるので、どちらにとっても使いやすいだろう。
(福住 護)