ファイル名だけではなく、ファイルの内容も対象に目的のファイルを探せるのが、「ファイル横断検索クロスサーチ2」のような全文検索タイプのファイル検索ソフトだ。前バージョンの「ファイル横断検索クロスサーチ」は、“とにかく高速な検索”を引っ提げて登場し、全文検索を求める人にとって光明ともいえるソフトだったが、残念なことにネットワークドライブのファイルの検索には対応していなかった。会社でパソコンを使う人であればわかると思うが、仕事で使うファイルはネットワークサーバ上に置くことが多い。そうしないと社内のほかのメンバーとの情報交換ができないし、各個人のパソコンに仕事のファイルを置いておくのは、マシンが壊れたり、紛失したりした際のことを考えると非常に危険だ。それが新バージョン「2」で見事に改善された。
音声や動画などの、ファイル名レベルでの検索ができるようになった点も筆者には気に入っている。ファイル名での検索だけならほかの方法でもよいと思えるかもしれないが、それはちょっと違う。ファイル内容だけ、ファイル名だけの検索が別々に表示されるのではなく、ファイル名での検索結果とファイルの内容での検索結果がどちらもあわせて同じ一覧の中に表示できる点がメリットなのだ。検索結果をCSV形式のファイルに出力できるようになった点もうれしい。
前バージョンの発売が2014年7月なので短期間でのバージョンアップだが、本当に必要と思える機能の追加が中心で、非常に魅力的な新バージョンだといえる。
(天野 司)