開いているすべてのウィンドウの一覧表示や整理を行えるソフト。仮想デスクトップで作業領域を拡張することも可能。「BetterDesktopTool」は、マウスボタンやショートカットキー、ホットコーナーを使って、デスクトップ上の全ウィンドウが見えるようにサムネイルで一覧表示したり、選択したウィンドウを最前面に移動させたりできる“デスクトップ整理”ソフト。OS XのExpose、Spacesのような機能をWindows上で再現したもので、全ウィンドウを隠してデスクトップを表示したり、複数のデスクトップを利用したりもできる。操作環境のカスタマイズ自由度が高いことが大きな特徴。マルチディスプレイにも対応する。
機能は、
- ウィンドウの配置、表示/非表示のコントロール(Windows & Desktop Overview)
- 仮想デスクトップ(Virtual Desktop)
に分けられる。「Windows & Desktop Overview」では、- 全ウィンドウ(Show all Windows)
- 現在アクティブなアプリケーションのウィンドウ(Show Foreground App Windows)
- 最小化した(タスクバーに格納された)ウィンドウ(Show Minimized Windows)
- 最小化していない(開いている)ウィンドウ(Show Non-Minimized Windows)
をサムネイルで一覧表示できるほか、デスクトップを表示(Show Desktop)させることもできる。カスタマイズは設定(Settings)画面で行う。各操作に対してショートカットキー、マウスボタン、ホットコーナーを割り当てればよい。マウスは中ボタン(ホイール)および第1/第2エクストラボタンから、またホットコーナーはデスクトップ四隅のいずれかから選択・指定できる。
「Virtual Desktop」では、縦方向/横方向それぞれ8面まで、最大で計64面の仮想デスクトップを利用することが可能。仮想デスクトップには通し番号が振られ、特殊キー+数字キーの押下で即座に指定のウィンドウにジャンプできる仕組み。デスクトップは仮想的に左上から右下の方向に配置され、特殊キー+カーソルキーの押下で上/下/左/右の面に切り替えられる。特殊キーには、【Ctrl】/【Alt】/【Shift】/【Windows】を指定できる。
仮想デスクトップのオーバービュー(一覧)ではマウスドラッグにより、デスクトップ間でウィンドウを移動させることも可能。すべてのウィンドウを使用中のデスクトップに集めることもできる。
ウィンドウのオーバービューを実行すると、画面上のウィンドウがすばやく移動するアニメーションが表示される。さらに、仮想デスクトップの切り替え時には、デスクトップの配置図(マトリクス)が表示されるなど、視覚的にわかりやすい。設定により、アニメーションの動作速度を6段階から選択できるほか、「フルスクリーン動作のアプリケーションの起動中はすべてのショートカットを無効にする」「Windowsの終了時/ログオフ時に、別の仮想デスクトップからアプリケーションを復元するかどうかを確認する」といった設定も行える。