単純にファイル名や容量のみを参照するのではなく、ハッシュデータを利用して比較精度と速度を向上させている。といってもユーザにハッシュに関する知識が求められるわけではなく、使いこなしについての心配は無用だ。判定に関しては、Windowsフォルダやシステムファイル、不可視属性ファイルなどは比較対象から除外される(初期設定)ようになっているので、Windowsの動作に欠かせない重要なファイルを誤って削除してしまう心配はまずない。ファイル内容の詳細な比較をしなくてよいのであれば、同一拡張子だけや同一サイズのファイルだけを比較するオプションもある。
「検索一覧」「検索結果」「一致一覧」の各タブ画面は、「検索一覧」に実行している処理の経過が表示され、「検索結果」にはチェックし終わったファイルの一覧に加え、各ファイルのハッシュデータも表示される。通常は比較結果を表示する「一致一覧」だけを確認しておけばよいだろう。
重複と判定されたファイルは自動的にマークされので、そのまま削除することもできるし、もちろんユーザが任意にマークを変更してもよい。初期設定ではいったんごみ箱に入れるようになっているが、ごみ箱に入れずに直接、削除するオプションもあるので、状況に応じて使い分ければよい。
(福住 護)