架空の現代日本が舞台の“子ども向けゲーム漫画を意識した”RPG。小学生の少年少女がプロレス技などを駆使して活躍する。小学生の少年少女がゲームやアニメを敵視する集団を相手に大立ち回り
「ヴァンダリズム キリギリスの冬」は、現代日本風の世界の舞台にしたレトロな雰囲気のRPG。小学生の主人公を中心にしたパーティで敵と戦ってゆく。ゲームやプロレスを中心としたウンチクにニヤリとさせられる。
ゲームの舞台は201×年の日本。その日、東京都井の蛙公園では「全日本ゲーマー選手権」の予選が行われようとしていた。主人公の「諏訪賀修太(すわが・しゅうた)」が予選会場にたどり着いたところから物語ははじまる。
無事、予選を突破し、本戦出場を決める諏訪賀少年(スワガー)。しかし、本戦に出場したことで諏訪賀少年たちと、ゲームやアニメを標的にする組織「有害図書追放同盟(有追同)」との悪縁が結ばれてしまう。凶悪な有追同のメンバーとも臆せずに戦う諏訪賀少年と仲間たち。小学生とはとても思えない見事なプロレス技を駆使して有追同との戦いに挑む……。
凄腕ゲーマーの小学生二人と同級生の少女、美人のお姉さんの四人が力を合わせる
主人公「諏訪賀修太」は、超風第一小学校に通うゲーム好きの少年。学校でのあだ名は「スワガー」。元祖パイルドライバーやS・T・Fといったプロレス技を得意とする。行動を封じるような状態異常に強く、常に冷静。イザというときには思い切った行動を見せる。
「川路利良」は、関西から転校してきた諏訪賀の同級生。全日本ゲーマー選手権の予選を突破して、本戦に出場したライバルでもある。空中連続蹴り、頭突きなど──命中率は悪いが──強力な必殺技を持つ。他者への配慮に欠けるところが難点。
「床井まさみ」は、諏訪賀の幼なじみ。ビンタや水面蹴りなど、派手さはないが、スタン効果のある技を持つ。SPが高く、長期戦にも強い。テニス部所属ですばやさはメンバー随一。しっかり者だが、まじめで口うるさいところがある。
「船木良子」は、やはり全日本ゲーマー選手権の本戦出場選手。父親は大手メーカー「ハイブリッドゲームズ」社長の船木正和。四方投げやハイブリッドブラスターなどを得意とする技巧派で、攻撃とすばやさは高いが、SPは低い短期決戦タイプ。見かけによらず口調は男っぽく、がさつ。
この四人のキャラクタが中心となってパーティを組み、敵と戦う。
獲得したパワーアップポイントを上手に使ってキャラを育成
ゲームの内容は、街の中を移動し、特定の場所に出現するザコ敵と戦って経験値とお金を稼ぎ、コンビニなどで回復薬を買って準備を整えたら本命の敵と戦うというもの。敵との戦いはシンボルエンカウントで発生する。
街の中で移動できる方向には「→」が表示されたり、入れる建物には「IN」が表示されたりとわかりやすい。街の中で移動できる範囲は物語の進行によって変化する。街から街への移動にはワールドマップを使用するが、入れる街にはやはり「IN」マークが表示され、目的地がある場合はそのマークが踊る。
キャラクタの育成は、経験値獲得によるレベルアップのほか、獲得したゲームソフトを装備することによる技能習得も可能。ゲーム中に獲得したパワーアップポイントを使って能力値を高めたり、道場で技を教えてもらったりすることもできる。