「左右二分割の画面にそれぞれリストが表示され、比較しながら作業する」というと、まるで20年ぐらい時間が止まっていたかのような古めかしい印象を受ける方もいるかもしれないが、実際に使ってみると、大量のファイルをまとめて処理する場合は、やはりこういうスタイルの方が便利。クラシカルだが、それゆえに極めて普遍的なユーザインタフェースといえる。外観がお気に召さなければ、テーマを変更すればよいし、全体のテーマだけでなく、ツールバー部分だけのテーマを選択することもできる。タブも、ボタンやフラットボタンといった表示に切り替えることができるし、リストの配色、ファイル名の書式やファイルサイズの単位表示、リスト部に表示する背景画像などまで、好みに応じてカスタマイズすればよい。
機能もなかなかパワフルだ。フォルダ間の比較や同期、ファイルの抹消、リネームファイル名一覧の一括コピー(クリップボード転送)など、実用的な機能が揃う。さらにコピーや移動、削除をバックグラウンドで処理するためのオプションなどもあり、大量のファイルをまとめて扱う人にはうれしい仕様だ。
TiltStr::不定期版: Unreal Commanderからダウンロードできる日本語言語ファイルはbuildがひとつ前のものだが(1月8日現在)、使用する上で特に問題はなかった。
柔軟なファイル選択機能を駆使すれば、ファイル管理の効率がぐんとアップするに違いない。
(福住 護)