無料ながら高度な検出能力で定評のあるウイルス対策ソフト「アバスト 無料アンチウイルス」の新バージョン。「ウェブシールド」でもHTTPSスキャンを利用できるようになった。「アバスト 無料アンチウイルス」は、ウイルスによる攻撃からパソコンを守るセキュリティ対策ソフト。リアルタイムでウイルスの攻撃を防ぐ「シールド」、潜伏しているウイルスやアプリケーションの脆弱性などを検出する「マニュアルスキャン」と、そのほかの「ツール」類とでパソコンの安全性を確保する。新バージョン「2015」では、ウェブシールドでもHTTPSスキャンを利用できるようになったほか、ホームネットワークの脆弱性をチェックする機能(ホームネットワークセキュリティ)や、1回のスキャンですべての問題を調査できる「スマートスキャン」などが追加され、インターネットをより安全に楽しめるようになった。
常駐保護を行うシールド機能には、
- ファイルへのウイルス感染を防ぐ「ファイルシステムシールド」
- 電子メールを保護する「メールシールド」
- Webブラウズの安全性を高める「ウェブシールド」
の三つがある。マニュアル操作によるウイルススキャンには「クイックスキャン」「フルスキャン」「リムーバブルメディアのスキャン」「スキャンするフォルダを選択」「ブートタイムスキャン」の五つがあり、さらにオプションでは、スキャンする領域の選択、ヒューリスティック検知の感度、圧縮ファイル内のスキャン、処理の方法、除外対象の指定、実行スケジュールの設定などを行える。ウイルスのマニュアルスキャンのほかにも、未更新アプリケーションのチェックとアップデータのダウンロード、ホームネットワークの脆弱性スキャン、不要なアプリケーションやシステム設定のクリーンナップといった機能が揃う。
「ツール」では、
- Webブラウザから不要なアドオンを削除する「ブラウザ・クリーンアップ」
- インターネットへの接続を暗号化して安全性を高める「セキュアラインVPN」
- 「アバスト 無料アンチウイルス」のユーザ同士でリモートアクセスできる「リモートアシスタンス」
- 最新のウイルス定義データベースを含む「レスキューディスク(の作成)」
といった機能を利用できる。セキュリティに関する統計データを閲覧することもできる。三つのシールド機能の動作状況をリアルタイムでモニタできるのに加え、過去にシールド機能が行った処理のグラフやブロック・隔離したウイルスの数、スキャンの実行回数などを確認することも可能。さらに、世界各地のウイルス被害の状況やOS別のユーザ比率といった「アバスト」ユーザに関する情報を閲覧することも可能だ。
起動時に表示される画面(「概要」タブ画面)には保護の状態が表示されるほか、使用頻度の高い四つの機能を選んで、ボタンを表示させることができる。タスクトレイメニューでは、シールド機能の一時停止やサイレント/ゲームモードへの切り替え、ウイルス検出エンジンや定義ファイルのマニュアルアップデートといった操作を行える。