「技プリント」は、デジカメ写真やイラスト、テキストなどを組み合わせて、イメージ通りのはがきを作成・印刷できるソフト。クリエイター30名によるテンプレート素材を多数収録し、さまざまなデザインのはがきを簡単な操作で作成することが可能。裏面のイメージを画像ファイルに書き出すことにより、年賀状をメールで送信したり、Facebookに投稿したりすることもできる。

「宛名面（表面）」「デザイン面（裏面）」をタブを切り替えながら操作する。宛名面作成画面では、左側に住所録リストが、右側にははがきのプレビューエリアが配置され、リストで選択した宛名をプレビューで確認できる仕組み。プレビューでは、宛先の住所・氏名や差出人などが自動的に配置されるが、位置は個別にマウスドラッグで調整することも可能だ。

住所の登録・編集は専用ダイアログで行う。登録できるデータは氏名、ふりがな、敬称のほか、自宅・会社宛ともに都道府県、市町村、番地、建物名、連名を、さらに会社宛では会社名、部署、役職、連名を登録できる。そのほか、宛名を分類するためのカテゴリ（「親族」「学校」「知人」「取引先」など）を設定することも可能。連名は自宅・会社宛ともに最大四人まで登録できるようになっている。

住所録は、氏名や会社名でソートしたり、氏名の行（あ〜わ）ごとに抽出したりすることが可能。リストでは宛先を「会社にする」「自宅にする」で切り替えたり、カテゴリを変更したり、敬称を変更したりといった操作を行うことができる。年賀状送受信履歴の管理機能もあり、「送った」「受けた」や喪中欠礼の履歴を記録できる。

ほかのはがき作成ソフトのデータは、CSVファイルでインポートして利用することが可能。読み込み時には、元データの項目（フィールド）名から「技プリント」の項目が自動的に割り当てられる（割り当てはユーザが手動で設定（修正）することもできる）。

デザイン面の作成では、テキストや画像、イラストといった素材が個別のオブジェクトとして扱われ、マウスドラッグで自由に配置できる。背景（はがき全面）に単色カラーを敷くことも可能。作成画面には、はがきのテンプレートを選ぶ「はがきデザイン」のほか、サンプル素材を選ぶ「カットイラスト」「デザインパーツ」、さらに「画像読込」「テキスト」「ペンツール」のタブが用意され、必要に応じて切り替えながら作業する。

「テキスト」では、フォント、書式、行揃え、行間設定を選択することが可能。テキスト枠を操作することにより、文字を拡大・縮小することもできる。「はがきデザイン」や「サンプル素材」は、リストから選択してプレビュー上にドラッグし、マウスでサイズを調整する。デジカメ写真や画像（JPEG/GIF/PNG/SNG形式）を読み込んで貼り付けることもできる。「ペンツール」では、フリーハンドでラインを描ける。

デザイン面に配置した各オブジェクトに対しては、

• 拡大・縮小
• 画像の透明度、ボカシ
• 画像やイラストの回転、左右反転、トリミング
• 前面・背面配置の入れ替え
• 複数オブジェクトの位置揃え（上/下/左/右、横中央/縦中央）やグループ化