同種のソフトにはよく見られるラベルシールや名刺作成といった機能を省き、郵便物の宛名書きと文面作成に機能を絞っていることが特徴のひとつ。「余計な機能を省いた」という意味ではシンプルともいえるが、住所データの管理やレイアウト作成といった核となる機能はしっかりとしており、決してお手軽なだけの簡略版ではない。それどころか、入力補助機能はかなりパワフルなものだ。郵便番号検索では、頭の三桁を入力してボタンをクリックすると「郵便番号」「都道府県」「市区町村」「町域(地区名)」の四項目からなるリストが現れるし、それとは別に、都道府県名からはじまって階層的に住所を選択できるリストもあり、確実に手早く入力できるよう工夫されている。
住所データの絞り込み検索や出し受けの記録、連名での印刷、自宅宛て/勤務先宛ての選択など、基本的な機能もきちんと押さえられているので、安心して使えるはずだ。
2015年用のオリジナルテンプレートや素材が多数収録されているのに加え、「Professional」ではフォントが多数付属しているのも魅力だ。
(福住 護)