ボタンやホイールに対して機能を割り当てるのではなく、逆にクリックやドラッグといった操作に対してキーを割り当てるのが「KeyMouser」のポイント。「多機能マウスの、ふだんはほとんど使われないボタンに機能を割り当てる」といった使い方ではなく、基本的なマウス操作をキーボードで行えるようにするためのユーティリティだ。考えられる使い方としては、ワイヤードマウスの断線や接触不良といったハードウェア的なトラブルへの対応、ワイヤレスマウスの電池切れに対する急場しのぎといったところがすぐに思い浮かぶが、そのほか、
- pixel単位での移動や水平・垂直方向の正確な操作といったデリケートな作業
- 手の故障などで微妙なマウス操作が難しい方のための補助ツール
などにも役立ちそうだ。なお、【Esc】は設定画面を閉じる、【Tab】は項目のフォーカスを移動する、などアプリケーション自体の操作用で割り当てられないキーもあるので、覚えておこう。
(福住 護)