フリーソフト(家庭での非商用目的の利用は無料)ながら、市販のパッケージソフトにも見劣りしない、充実した内容。パーティションの結合やクラスタサイズの変更、ダイナミックディスクへの対応などが省かれているものの、一般ユーザ向けとしては十分な機能だ。ただし、操作パネルには「Home Edition」では利用できないものもそのまま表示されている(クリックすると警告メッセージが現れる)ので、多少の注意は必要だ。機能の詳細についてはエディションごとの比較が掲載されたページをご参照いただきたい(MiniTool Partition Wizardのエディション別での機能比較)。
ドライブ内のパーティション構成を表示するマップやリストの表示方法から各ツールの使い方に至るまで、同種のパーティション管理ソフトとよく似ているので、多少知識がある人なら使い方には悩まなくてすみそうだ。ただし、メニューやダイアログは英語表記なので、「パーティション管理そのものがはじめて」という方にとっては、さすがに少々つらいかもしれない。
操作設定を行うといったん登録状態となり、「Apply」で最終的に実行されるのは──同種ソフトでも採用されているが──安心。複数の操作を登録しておいて一気に実行する、いわばバッチ処理も可能だ。
このため保留状態のリストには設定済みの操作内容が列記され、実行前に確認できる。パーティションの作成、フォーマット、ラベルやドライブ文字の指定といった処理を事前に設定しておけば、まとめて実行してくれるので便利だし、実行前にリストをチェックするのにも役立つ。
英語版でも気にしないという人にとっては、本格的な機能が無料で使えて、とてもお得な一本だといえる。
(福住 護)