電子地図においては年々、オンライン型の地図が活躍し、便利に使われてきており、オフライン型の地図が苦戦しているのが現状です。一方、通信におけるスマホの地図活用では「バッテリーの持ちが悪く、通信環境に左右される」などの不安な声もよく聞かれるようになり、オフラインで安定した動作で、そしてバッテリーにやさしく、シンプルに使えるスマホ対応(iOS/Android)の地図ソフトの要望にもとづき、通信の混雑時でも、通信圏外でも不足なく使用できるアプリを「スーパーマップル・デジタル」の付属として提供することにしました。「スーパーマップル・デジタル15」では、iOSにも対応し、かつWindowsタブレットの内蔵GPSにも対応。アウトドアで活躍できるOSの範囲を拡大いたしました。
テーマは「地図は行動するためのインフラであり、オフラインで安定活用ができ、通信を使えば、より便利に活用できる」──パソコンでのデータ収集機能、シミュレーション機能を活かし、その結果をスマホに格納して、いつでも、どこでもシンプルに活用でき、スマホに表示する情報にURLを格納すれば、オンラインでより詳細な情報も見ることができることを目的としました。
【日常を安心、安全、楽しく活用するために】
- 当社の持つガイド情報、季節情報などをパソコンで収集し、スマホへ
- シミュレーション機能でルートを確定し、スマホへ
- 登山などで道に迷った時や目的地までの確認に
- 「いざというとき」の避難場所の確認などに
【仕事では】- 会社の顧客データをパソコンで管理し、外出時にはスマホで効率のよい訪問に
- 各種施設の状況調査や管理状況を確認し、通信を使って格納されているURL先へ
バッテリーの負担を軽くするために、オンライン型地図とオフライン型地図での電池使用量のテストをフィールドでテストしたり、電波環境の悪い登山でテストしたり、また端末はメーカーや機種によりインストール方法、メモリ管理状況、GPS特性などに違いがあるため、マニュアルを作成し、パソコンでマニュアルをダウンロードできるようにいたしました。お客さまの戸惑いをなくすため、ソフト開発だけでなく、マニュアルにも苦戦しました。これからも、シンプルにご利用される方々へ「これは」と思われるスパイスを加味してゆき、各OSごとにアップデートをしたいと思っております。
((株)昭文社)