グラフィックが美しく、全体の完成度も高いダンジョン探索RPG。主人公を含めた9人の墓荒らしのいずれもが個性的で、すべてのキャラクタにきちんと見せ場が割り振られたストーリーもおもしろかった。スラムでの墓荒らしたちとのイベントや、ディールでの丁々発止のやり取りなども楽しい。ゲームの大きな特徴のひとつに「SP(スキルポイント)をパーティメンバー全員で共有する」というものがある(パーティは最大3人)。スキルは「鍵開け」「罠解除」「識別」に加え、各自の固有能力の4種類に振り分けることができ、あとで振り分け直すこともできる。全員に均等に振り分ける必要はなく、誰か一人に集中して振り分けることも可能だ。
鍵開けや罠解除などはSPを振り分けてレベルを上げておかなくては、開くことのできないチェストが多くなってしまう。魔法主体のキャラは、固有スキルにSPを割り振っておかないと、そもそも魔法を使うことすらできない。いかにスキルを割り振るかがプレイヤーの腕の見せどころだ。ランダムダンジョン内では鍵開けなどにSPを割り振り、ボス戦の直前に戦闘用にSPを振り分け直すのもよい。
持ち運ぶことのできるアイテムの重量制限にも気をつけよう。
(秋山 俊)