ソフトを開発しようと思った動機、背景
「Algodoo」を開発しようと思った理由は二つあります。まず、無限の可能性を持った楽しいソフトで、開発自体も非常に楽しいものだったから。もうひとつ、私の学生時代には「Algodoo」のように物理法則の理解を助けてくれるものがなかったからです。学生に「Algodoo」を見せると、ほとんどの学生は「Algodoo」に興味を持ち、遊びたがります。実際に遊んでもらうと、物理世界の動きを彼らが楽しみながら、そして体験しながら学んでゆく様子がよくわかります。開発中に苦労した点
「Algodoo」を開発する上で常に考えていることは最適化とパフォーマンスです。より高いパフォーマンスを発揮することができれば、もっと複雑なシーンをシミュレートすることが可能になりますし、最適化が進めば、少し古いパソコンでも「Algodoo」を楽しめるようになります。ただし、多くの場合、より強力なCPUパワーが必要とされるため、なかなか難しい問題です。しかし、私たちは物理学のさまざまなフィールドで「Algodoo」が有用なものになるようにしたいし、ソフトウェアとしてよりクリエイティブなものにしたいと考えています。
もうひとつ、「Algodoo」のような強力で複雑なソフトウェアに、はじめての人でも直感的に使えるようなインタフェースを実装したいと考えています。
ユーザにお勧めする使い方
現実の世界で物理学がどのように作用するのかを遊びながら学んでください。もし、もっと刺激的なものを見たいと感じたなら、「Algobox」も試してみてください。現実世界のモデリングは楽しいものです。わずかな変更が全体的に異なる結果として表れます。
今後のバージョンアップ予定
対話的なシーンも簡単にデザインできるので、私たちは、電池モーターやインジケータ、レジスタ、バッテリー、発電機のような電気的コンポーネントを加えた実験も行いました。「Algodoo」は、もちろん電気を学ぶのにも有用です。
Webバージョンも開発し、Webページにアクセスするだけで、誰でも「Algodoo」を体験できるようになりました。「Algodoo」はCPUやグラフィックカードに負荷がかかるため、これをWebで実現するのには多少の困難がありました。ダウンロード不要で、すぐに開始できるため、少しでも多くの方に「Algodoo」を体験してほしいと思っています。
(Algoryx Simulation AB)