ソフトを開発しようと思った動機、背景
「おもしろいシナリオを簡単に書けるようにならないか?」と思い、このソフトを開発しました。主人公の目的は? 動機は? どんな環境で、どんな出来事が起こり、誰とどんな対立が起こるのか? など、物語を書くためにはさまざまなことを複合的に考えなければなりません。シナリオを書いていると、何についての物語を書いているかわからなくなったり、行き当たりばったりに登場人物を設定してしまったり、といったことをよく行ってしまいます。
シナリオを勉強している中で、ハリウッド映画のシナリオ制作手法を活用することで、おもしろいシナリオを書けるようになるのではと思い至り、ツールにしてみました。ツールで簡単におもしろいシナリオが書ければ誰も苦労しないと思いますが、少しでもシナリオライターの助けになればと思っています。
開発中に苦労した点
キャラクタ設計やストーリー設計など、さまざまなノウハウをひとつのツールに統合するのに苦労しました。特にシーンとハコガキの関係を作るのが難しく、実際にコンクール用のシナリオを書きながら検討しました。
ユーザにお勧めする使い方
シナリオを作るために考えなければならない項目はひと通り用意しています。
- (1)物語のテーマを考え→(2)キャラクタを作り→(3)ストーリーの流れを考え→(4)ハコガキ作って→(5)細かなシーンを詰める
という感じで利用していただければと思います。特に、ハコガキとシーンをサイクリックに修正しながら、ある程度形ができたらシナリオ生成を行っていただければと思います。そのほかにも、セリフを書くのに、シーン機能にある対立構造図を使っていただければと思います。対立構造図を使うことで、主人公と登場人物のセリフを目に見える形で対立させながら考えることができます。
また、下書きのコメントアウト機能を利用し、シーンの目的やそのシーンで何を表現したいか、などを記載してみてください。
今後のバージョンアップ予定
今後はもっと使いやすくしていきたいです。シナリオを作るのに役に立ちそうな機能を今後も追加していきたいと考えております。
(Takayuki Yamashita)