ソフトを開発しようと思った動機、背景
このたびは「とりあえず、請求書。」のソフトレビューをご覧いただき、ありがとうございます。初めて公開をしたのが2001年3月1日ですから、今年で14年目となります。いまも昔も変わらず、見積書や請求書制作にはMicrosoft ExcelかWordを使うことが多いかと思います。当時はインターネットでテンプレート検索をしても大して便利なものが少なかったことや、管理機能があるものの扱いが難しく、パソコン操作に不慣れな方には印刷をするところまで進むケースが少ないのでは? と感じたこともあり、「じゃあ自分が作ってみよう」と思ったところから当ソフトの開発がスタートしました。
「とりあえず、請求書。」の最大のポイントは“商品マスタ機能がない”ところです。
一般的にデータベース系というものは「一度入力したデータは再利用すべき」といった考えがありますが、それが実際にユーザにとって便利かといえば、そうではないケースもあります。また、いまでこそ入力したデータを自動で商品マスタ化するソフトが増えていますが、初公開当時にはまずマスタ登録ありきのソフトが大半を占めていましたので、それに対するアンチテーゼ的な意味も込めて、このような設計にしています。このあたりについて語り出すと長くなりますので、ここまでにしておきますが(笑)。
さすがに10年を超えたものなので、見栄えやサイズなどが時代に合っていない気もしますが、自分が使っている分には問題ないぐらい便利なので、そのままにしています。
開発中に苦労した点
ソフトを起動したときに、いかに余計なことをさせずに目的達成(=請求書を印刷する)できるかを考え、デザインやボタン位置、キャプションなどを考えました。そのため、いろいろな知人に渡して、請求書発行をしたことがない人でも苦労せずに印刷まで辿りつけたか、テストを何度も繰り返しました。何回か繰り返すと慣れてしまうので、さらに知人を紹介してもらって……といったところが一番苦労したのかもしれません。
実際のところ、コンセプトははっきり決まっていたので、さほど苦労はしなかった覚えがあります。
今後のバージョンアップ予定
先述しましたが、いまのデザインは少々古いかな……と思う面もあるのと、いろいろなデザインで印刷できた方がいいかな、と考えるところもありますので、Excel版での制作を考えています。
本当は消費税増税対応に合わせてExcel版を公開する予定でしたが、諸々開発を抱えていることもあって結局間に合わず、バタバタとしてしまいました。消費税10%がはじまるまでには! がんばりたいと思っています。
これからも「とりあえず、請求書。」をよろしくお願いいたします。
(とりあえず開発室)