ソフトを開発しようと思った動機、背景
私は、単機能ながらも、最小限のリソースで問題を解決できる(あるいは自分が楽しめる)さまざまな小さなアプリケーションを開発してきました。なかでも「FrameDummy」は、最高におもしろいツールとして開発したものです。わずか42KBしかないこの小さなツールは、“ニセ”のフレーム以外のグラフィカルなインタフェースを持たず、デスクトップ上の好きなところどこにでも置くことができます。インタフェースのデザインやデスクトップの一部にフォーカスを当てる際に役立つでしょう。開発中に苦労した点
ウィンドウを定義付け、性格付けするのにどのようなパーツが必要なのか、慎重に選択しました。また、直感的なインタフェースでカスタマイズできる点にも配慮しています。設定画面ではタイトル、アイコン、透明度、画像の追加の各オプションを指定でき、“ダミーウィンドウ”のサイズの固定/可変を指定したり、移動させたりもできます。言い換えれば、私はユーザに“Windows”のウィンドウの完璧なレプリカを提供したかったわけです。もちろん楽しく、有用なツールとしてです。
ユーザにお勧めする使い方
「FrameDummy」は、通常のウィンドウと同じ振る舞いをする“ニセ”のデスクトップウィンドウです。通常のウィンドウと同様に最大化したり、最小化したり、リサイズしたり、ドラッグしたりできるだけでなく、カスタマイズ用のオプションも多数、備えています。ファイルをダウンロードしたら、そのまま起動すれば、“ダミーウィンドウ”が表示されます(インストールは不要です)。“ダミーウィンドウ”上で右クリックするか【Ctrl】+【S】キーを押せば、カスタマイズ用のオプションが並ぶメニューボックスが開きます。
「FrameDummy」は、いたずら者の最良の友です。例えば、同僚のパソコンで動作させて、ウィンドウの透明度を調整し、パソコンのグラフィックカードが壊れてしまったかのように見せかけることができます。あるいは何かの画像で置き換えて、コントロールボックスを消してしまうこともできるでしょう。ウィンドウを閉じることもできないし、デスクトップ上にはヘンな画像が表示されたままです。“ダミーウィンドウ”内に税務署からの怖いメッセージを表示させたり、Windowsの海賊コピー通知を表示させたりしても楽しいかもしれません。考えればキリがありません。タイトルやアイコンを上手に設定すれば、リアルなWebページのようにもできますよ。
それだけでなく、ソフトウェアのインタフェースを開発する際にも役立ちます。“ダミーウィンドウ”内にモックアップ画像を表示させ、サイズやフチを変えるとどのように見えるのかをチェックできます。
今後のバージョンアップ予定
“ダミーウィンドウ”内をクリックした際に特定のコマンドが実行されるようなオプションを付けたいと考えています。例えばWebサイトを開いたり、画像を表示したりなどです。さらに“ダミーウィンドウ”レイアウトの保存と読み込みを簡単にできるようにしたいと考えています。
(Appgramming)