MFT(Master File Table)のファイル情報をメモリにキャッシュすることで高速処理を実現したファイル検索ソフト。「MasterSeeker」は、ファイル/フォルダ名の一部を入力するだけで、該当するアイテムをすばやく一覧表示してくれる検索ソフト。MFTを直接参照するため、インデックスファイルの作成は不要。インクリメンタルサーチ方式を採用し、ユーザが文字を入力するたびに絞り込み検索が行われる。ファイルサイズを指定して検索することも可能。
起動すると、パソコンにマウントされたドライブにアクセスし、ファイルの基本情報が記録されたMFTの内容を読み込む。検索を開始できるようになるまで若干の時間がかかるが、その後はディスクアクセスを行わず、メモリ上で処理される仕組み。検索は超高速で行われる。
MFTの読み込み後にファイルが作成された場合、そのままでは検索対象外となるが、「Refresh」を実行することで、最新の状態に更新することが可能。MFTを読み込んでいる間は、ステータスバーに進行状況が表示される。表示部分をクリックすれば、ドライブ別の情報を確認できる。
ツールバーには三つのテキストボックスが並ぶ。左側のボックスには検索したいファイル名を入力する。インクリメンタルサーチに対応し、ユーザが文字を入力するごとに、マッチするファイルが絞られる。検索時に大文字/小文字を区別するか(Ignore Case)や正規表現を利用するか(Regex Mode)も選べる。
中央のボックスは、フォルダ名を指定した絞り込みに使用する。ここでは、大文字/小文字の区別や正規表現の使用に加え、サブフォルダの内容を含めるかどうかを選択できる。
右側のボックスはファイルサイズの指定用。「?」ボタンをクリックすると、指定時の記述方法がポップアップ表示される。
ツールバーにはそのほかにも、ファイルの表示(Include Files)やフォルダの表示(Include Directories)を切り替えるためのボタン、検索条件をクリアするためのボタンなどがある。
検索結果はリスト表示され、デフォルトではファイル名、フォルダのパス、ファイルサイズ、更新日時の各項目が並ぶ。設定により、拡張子、フォルダ内のアイテム数/ファイル数/サブフォルダ数、作成日時、アクセス日時などを表示させることも可能。カラム幅や並び順の変更、リスト内の並べ替えなども行える。
リスト上の右クリックで開くコンテキストメニューでは「Open」「Open Containing Folder」「Open Containing Folder Method 2」「Copy」「Copy File」「Copy Full Path」「Copy Containing Folder Path」「Delete Permanently」「Properties」の各操作を行えるようになっている。
そのほかにも、
- スタートアップアイテムとして登録
- ホットキーの設定
- トレイアイコンの表示方法に関する設定
- アップデートのチェックに関する指定
などを行える。