「リストに登録するだけでファイル/フォルダが見えなくなる」という手軽さが魅力。暗号化したり、偽装ファイルを作ったりするのに比べると、「瞬時に」といってよいほど、すぐに「隠蔽」される。隠蔽状態のアイテムへのアクセスもダブルクリックだけなので、待たされることはない。「Wise Folde Hider」にログインした状態では、個別にパスワードをかけていない限り、誰でも簡単にファイル/フォルダにアクセスできるということでもある。可視化したアイテムを再び隠蔽状態にするためのコマンドがないので、ちょっと席を外すような場合は、「Wise Folde Hider」そのものをいったん終了させるように心がけたい。
ログインパスワードや個別に設定したパスワードを忘れてしまっても、Password Retrieve Serviceへ申し込めば教えてくれる。「Wise Folde Hider」そのものは無料だが、このサービスは有料だ。
Password Retrieve Serviceを利用する場合は料金をPayPalで支払い、さらにGetpassword.exeというツールをダウンロードして、パソコン上に保存されている暗号化された状態のパスワードを表示させる。ここに表示されるパスワードとPayPalの注文ID(ORDER ID)を添えてサポート宛にメールで申請を行うと、しばらくして復号化されたパスワードが返信されてくる仕組み。手続きが少々面倒で、一連の説明はすべて英語表記なので、日ごろからパスワードをしっかり管理して、なるべくお世話にならないようにしたい。
(福住 護)