短時間でサクサクとプレイでき、笑いどころも満載。コミカルなアドベンチャーゲームだ。なんといっても「BORNET」のボケと「STANG」のツッコミが絶品。近所の村の人々も非常に個性的で、ツッコミどころだらけなのが楽しい。しかも、ただボケているだけではない。単に「その場限りのギャグ」だと思っていたら、あとで物語と繋がってくることも多い。うっかりと聞き流して忘れてしまわないよう注意が必要だ。セーブポイントは4ヵ所と少ないが、一からプレイし直してもまったく苦にならない長さなので、大した問題にはならないだろう。ただし、いきなりのゲームオーバーに対応するため、セーブは小まめに行うことをお勧めする。
短編だが、エンディングが7種類もあるため、ボリューム感は十分。エンディングへのルートには難しいものもある。ヒントは限られているが、理詰めで考えれば必ずたどり着ける(はず)。魔王の部屋で全エンディングの名称を見ることもできるので、それをヒントに頑張っていただきたい。
(秋山 俊)