多数のペインが並ぶウィンドウを見ると、一見ハードルの高い上級者向けソフトのようにも思えるが、基本的な使い方はエクスプローラに準じており、特に難しいところはない。プレビュー機能はほかの多機能ファイラにも見られるものだし、プロパティや検索ペインが不要であれば、最小化してしまえばよい。最小化したペインはウィンドウの左右にアイコンとして表示され、復元はツールバーから簡単に行える。
特に便利なのは、大量のファイルをコピー/移動するようなケースだ。高速処理を実現したコピーエンジンはもちろんのこと、「ファイルタスク」ペインは進捗状況や処理結果の確認に役立つし、ウィンドウを二分割表示に切り替えることで、フォルダ間のドラッグ&ドロップも行いやすい。二分割表示と通常のタブ表示とをワンタッチで切り替えられるのもうれしい配慮だ。
そのほかにも、フィルタ指定を使ってコピーや移動、削除などをより効率的に行える機能や一括リネーム機能など、たくさんのファイルを効率よく処理するための機能が充実している。
加えて、検索プラグイン(マッチするファイルを抽出表示)や検索ツールバー(マッチするファイルへ順次ジャンプ)では、ワイルドカードによる指定やnot条件の指定ができるので、うまく使えばファイルリスト上でのアイテム選択の手間も省ける。
1ファイルあたりの容量が大きなデジカメ画像やマルチメディアファイルをまとめて扱うことが多い人には、特にお勧めだ。
(福住 護)