任意(新規・既存)フォルダと、FTP/FTPS/PCサーバ上のフォルダ(接続先ディレクトリ)の同期を行うソフトです。複数ユーザ/PC間での共用(共有)を主眼として開発された本製品には、独自アルゴリズムによる双方向同期機能が装備されています。ドキュメント(ファイル)変更履歴やエラーログの管理、ファイル紛失防止や復活機能も装備されており、企業ユースレベルの高信頼性を実現します。為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(上杉鷹山)
分散アプリケーションサーバ「Nextra(ネクストラ)」の専門メーカーが、ファイルを「がばっと」転送して、「がばっと」自分専用クラウドで共用することを実現するために、自社使用目的で開発したのが本ソフトです。自分専用クラウドの「Dropbox」をイメージするとわかりやすいでしょう。「あるようでない。ハードルは高いが、ないのなら作るしかない」──2010年/2011年に行われたInterop「クラウドコンピューティングコンペティション」では、2年連続となるCisco(シスコ)賞を受賞した実力の持ち主です。
任意のフォルダを自動同期
任意フォルダ(Gabattoフォルダ)と「接続先ディレクトリ」の自動同期が基本です。PCを日常使用する際、ユーザは本ソフトの稼動を意識することはありません。本ソフトのインストール以外、自前のサーバ、または「Gabattoクラウドストレージ(現在ゲストアカウントのみ)」が必要です。
サーバは、FTP/FTPSサーバ、SMB(Server Message Block)サーバ、さらには社内、自宅内のPCをサーバとして利用することもできます。社内、自宅内のWindows PC上のフォルダを「接続先ディレクトリ」として指定すれば、Windowsフォルダ間のファイル自動同期も可能です。Windows XPとXP以外のPC間の同期を設定しておけば、サポート期限の迫ったXPの不慮の事故に備えることができます。まさに「備えあれば憂いなし」です。
インストール後、最初に行う「接続先ディレクトリ」の設定後は、システムトレイで起動する本プログラムとデーモンが自動同期します。ユーザが本ソフトを意識することなく、独自アルゴリズムによる双方向同期機能により、自動同期が行われます。
「シンプル・容易・自動、アマチュアからプロまで」が開発コンセプトです。ホームページのファイル更新などは、手動でファイル転送することがほとんどではないでしょうか。手動、スケジューラによるファイル転送にも対応しています。
プロユーザの厳しい目
基幹システムに採用される分散アプリケーションサーバの老舗であるからこそ、現場の要求の厳しさを熟知しています。時宜(じぎ)、スピーディであることは当たり前。「操作性」「処理、エラーの可視化」「運用」「万が一への備え」を鑑みるのがプロフェッショナルなメーカーの条件です。
操作性
操作性を追及したメイン画面。さらには「システムトレイ」、エクスプローラ上の「Gabattoコンテキストメニュー」からも必要な操作を行えます。「Gabattoコンテクストメニュー」を使えば、FTPソフト感覚でファイル転送を行えます。「FileZilla」のような専用アプリケーションの代わりに、操作に慣れたエクスプローラを利用して、ファイル転送やファイルの比較を行えるのは魅力的です。
処理、エラーの可視化
ファイル/フォルダの利用状況は「変更履歴」画面にて一目瞭然です。メイン画面では、 自動同期エンジンである「Gabattoウォッチャー」の稼動状態、最終同期時刻などを確認できます。エラー時はポップアップ、メール通知で告知。エラー内容は蓄積され、逐次確認することが可能です。
運用
エラーログや変更履歴は時宜に管理され、いつでも閲覧することができます。場合によっては、非同期にフォルダ間のファイル転送を行う必要もあるでしょう。こうした場合は、手動同期を選択してください。しかしながら、手動操作は厄介な作業です、こんなときはスケジューラ(簡易インタフェース)を利用することにより、決められた時間に同期やミラーを行えます。
備えあれば憂いなし
- ファイル紛失防止
本ソフトが、勝手にファイルを削除することはありません。「遠隔ディレクトリ」から削除されたファイルは、同期の際、対象フォルダからごみ箱に移動されます。 - ドキュメント復活機能
「変更履歴」画面上で、「del」とイベント表示されたファイルは、対象フォルダから移動されたファイルです。当該ファイル上にて、右マウスクリックを行うとサブメニューが表示され、「復活」を選択すると、当該ファイルが元の場所に復活するだけでなく、「接続先ディレクトリ」への転送も行われます。 - 雲隠(くもがくれ)
「断捨離(だんしゃり)」に相当するものです。多くのファイルは作成後、徐々に使用頻度が減り、一年後にはほとんど使用されません。そうすた不使用のファイルにハードディスクが圧迫され、OSからディスクのクリーンアップを迫られた経験は誰にでもあるでしょう。捨てたいけれども、捨てられない「雲隠(サーバのみでのドキュメント保管)」の出番です。忍法雲隠の術ばりに、対象フォルダには0KBのシャドーファイルが作成され、ファイル本体は、「遠隔フォルダ」に保存されます。
応用例としては、エクスプローラの検索を使い、未使用(例、過去1年間使用していない)ファイルを抽出し、「Gabattoコンテキストメニュー」から「入雲」を選択し、一気に対象ファイルを雲の彼方へ。ディスク使用量が減るばかりでなく、同期やキーワード検索のスピード向上も期待できます。
自分専用クラウドに挑戦
米国ベンダーのクラウドは、PRISM(監視プログラム)で明白となったように、データ/ドキュメントはすべて監視の対象で、利用(悪用?)される可能性があります。これを好機と捉え、「がばっと」自分専用クラウドに挑戦してみてはいかがでしょうか?今後
処理速度・機能向上は言うに及ばずですが、「変更履歴」を円グラフ(パイチャート)にて使用頻度の高いファイルを見やすく表示するなど、視覚的表現に力を入れてゆく予定です。
最後に
- 「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」(ガンジー)
- 「士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し」(論語)
開発と精進に終わりはありません。今後も「顧客ビジネス継続に貢献する」をモットーに、高品質なソフトを提供し続けてゆく所存であることをお伝えし、筆を収めることといたします。
乱筆御免。
(インスパイア インターナショナル(株))