冴えない小学生男子が、おもちゃのヒーローとタッグを組んで世界の危機を救う、アメリカンテイストのRPG。自我を持つおもちゃのヒーローと冴えない小学生のタッグ
「ジャイアントバスター」は、「おもちゃのヒーローが人間と一緒に悪のおもちゃと戦う」という設定のRPG。シンボルエンカウントで遭遇する敵と戦いながら、マップ上で適切な行動を取り、世界を危機から救うことが目的。パズル的な要素が強く、さまざまな仕掛けが用意されたゲーム内容が楽しい。比較的短時間でプレイできる。
ゲームの主人公は、ツインイーグル小学校に通う、ちょっと冴えない少年「アリ」。ヒーローアニメ「ギャラクシーパワーズ」に熱中していたが、そのことをクラスのボス的な存在の少年「ゴリック」にバカにされていた。
ある日、アリは父親から「ギャラクシーパワーズ ジャイアントバスターVSブラックアポカリプス 対決セット」をプレゼントされる。大喜びで遊ぶアリだったが、その夜、街に「ミスティックメテオ」という名の隕石が落ちたことから事件がはじまる。隕石の影響で発生した磁場により、片付けられずに外に置かれていたおもちゃが自我を持ってしまう。
自我を持った悪のおもちゃ「ブラックアポカリプス」は、「アポカリプスアーミー」を組織して、どこかに姿をくらましてしまった。このまま放っておいたら大変なことになってしまう。かくして、自我を持った「ジャイアントバスター(バスター)」とアリとの共同戦線が開始される……。
戦闘は三つの行動から一つを選ぶターン制
ゲームの内容は、現代を舞台にしたシンボリックエンカウント方式のRPG。戦闘はオリジナルの形式が採用されている。
敵に遭遇すると、「抜き手チェック」と表示されたあと、三つのアイコンが表示される。バスターの場合は「腕」「足」「必殺技」で、次に出す攻撃(行動)を選択できるようになっている。選択後、直ちに戦闘がはじまり、画面中央部にターン数が表示され、自動更新される。各行動には「行動まで」と「行動終了まで」のターン数が設定され、画面のターン数が「行動まで」に達すると攻撃を繰り出し、「行動終了まで」のターン数が経過するまで膠着する。これをどちらかのHPが0になるまで繰り返す。ターンのカウントは、【Z】キーを押し続ければ、早くできる。
行動で繰り出す攻撃は、装備によって設定される。新たな行動アイテムを取得すると、入れ替えられる。
ゲームを進める上でもうひとつ重要なのが、メニューから呼び出せる「アクション」。適切に使うと、バスターにその場に応じた行動を起こさせ、シナリオを進めることができる。メニューの「道具」では、取得したアイテムを使用できるようになっている。
後編ではアリのほかに三人の仲間が、それぞれのおもちゃの能力を生かして活躍
シナリオは、アリの自宅をメインの舞台とした「前編」と、小学校をメインにした「後編」とに大きく分かれる。前編では、アリとバスターのみが活躍するが、後編では、さらに三人のキャラクタとその相棒の三体のおもちゃが加わる。
後編で活躍するキャラの一人は、前編でアリをバカにしていたガキ大将の「ゴリック」。相棒の「クマンドー」はクマ型のおもちゃで、腕と足による強力な攻撃と、HPを全回復させる「冬眠」を装備している。
紅一点のヒロイン「ジェニー」の相棒は、ユニコーン型のおもちゃ「ジュエル」。HPを30回復させる「応急手当」と蹴技を装備している。
最後の一人は、ちょっと間違った日本オタクの「カール」。相棒は鎧武者型おもちゃの「サムライド」。HPは40しかないが、一瞬で勝負を決する必殺技「決着」と腕、足の攻撃を装備している。
これらのキャラも、それぞれクリア条件がまったく異なるフィールドで敵と戦う(パーティ戦闘は行わない)。
「ジャイアントバスター」には、戦闘によるレベルアップはない。バスターの強化は、装備するパーツによってのみ行うことができる。HPの回復はアイテムでも行えるが、マップ上のどこかに配置されているミスティックメテオの欠片に触れて全回復させるのが基本となっている。