ソフトを開発しようと思った動機、背景
「Linear Audio Player」(以降、「Linear」)の開発は、先代の「Linear Audio Player β」から数えるともう10年近くになるので、当初の動機はよく覚えていないのですが、私は音楽をパソコンで再生することがメインなので、自分で開発することで、自分が使いやすいと思った仕様にできるということでしょうか。そして、公開することでみなさまに使っていただいて、一人で開発していては気づかない視点でいいアイデアやアドバイスをもらいながら、私にとってもユーザのみなさまにとってもベストとなるオーディオプレイヤーに完成させるのが目的です。開発中に苦労した点
オーディオプレイヤーである以上、操作性(選曲性)には特にこだわって開発しています。操作性を追求して、開発当初から何度も変更しています。いまのユーザインタフェース(UI)が、いまの時点でベストと思って開発していますが、今後開発を進めていく上で、さらによいものを開発できれば変えることもあります。誰にとっても使いやすいUIを開発することは、永遠のテーマかもしれません。
「『Linear』ならでは」と思う特徴を三つ
1. さまざまな条件でフィルタリング
タグ情報でのフィルタリングはもちろん、フォルダ単位でファイルを管理されている方でも使いやすいように、フォルダ単位でのフィルタリング、再生頻度の高いもの、お気に入り候補といった条件でのフィルタリングやインクリメンタルサーチも可能です。
2. 再生中の曲の詳細がわかる
GoogleのWebサービスと連携し、再生中のアルバムの詳細情報表示、Last.fmでのトレンド表示、似たアーティストの表示など、再生中の曲をさまざまな視点で解析し、新しい曲を発見できるようなLinkLibrary機能(機能の内容はまだ模索中)を搭載しています。
3. タグをアルバム単位で一括更新できる
タグの更新がアルバム単位で一括してできます。タグ情報はAmazonのWebサービスと連携しているので、手入力する必要はありません。
ユーザにお勧めする使い方
「Linear」というネーミングの由来となった、ライン型で邪魔にならないというのが特徴なので、ぜひデスクトップいっぱいに伸ばして使っていただきたいです。配置する場所はタスクバーの上がいいと思います。一番下のアイコンにも干渉しないようにちょうど収まるように設計しています。上記のことはプレイヤーの右クリックメニューで「オートフィット」を選択するとできるので、ぜひ。
また、スタイルとカラープロファイル(俗にいうスキン)の変更だけでなく、作成支援機能も搭載しており、お手軽にプレイヤーの外観を変更できます。まずはプリセット三つをベースに、自分好みに変えてみてください。同じスタイルでもカラープロファイルを変えるだけで印象が変わります。ユーザの皆さまにいただいたスタイルをLinear Audio Player Style Gallery(http://www.finalstream.net/linearsg/)で公開しています。自分なりのスタイルができたらメールで投稿してください。ギャラリーで公開させていただきます。
今後のバージョンアップ予定
ひと区切りであるVer.1.0のリリースまで終盤にきましたが、これからも操作性と高音質を求め続けて開発していくつもりです。直近で考えているのは、LinkLibrary機能の強化、CD再生サポート、エンコード機能などです。
Ver.1.0リリース後は、WPFを使用した開発に移行したいと思っています。また、Windows版がメインなのでペースは遅めですが、Android版の「Linear Audio Player for Android」の開発も継続して行っていきます。
Special Thanks!
「Linear」のアイコンは、Surviveplus.netのSHIN-ICHIさんにお願いして作っていただきました。「Linear」の“L”という文字と、再生を表す右向きの三角がモチーフとなっています。
また、「Linear」はオープンソースのライブラリやアイコンを使用させていただいて実現できています。
そして、開発にご協力いただいたユーザさま、ご使用いただいているユーザさまに感謝します。これからもよろしくお願い致します。
Thank you All Developers & Users.
(ファイナルストリーム)