順調にプレイすれば、二時間ほどでクリアできる短編の作品。だが、それは決してこの作品が「簡単にクリアできる」ことを意味しない。アクションゲームの部分がシビアで、死亡率が非常に高い。また、各ボスを倒すための条件が明示されず、ヒントを頼りに試行錯誤するしかないため、ここでも苦労させられる(本当に行き詰まったら、作者のホームページやドキュメントに書かれたヒントを参考にすることはできる)。それ以前に、ステージによってはそもそもボスのところに辿り着くこと自体が容易ではない。難易度はかなり高い。油断することなく、ひたすら小まめにセーブすることを強くお勧めする。
シナリオにも選択肢があり、この選択によってもバッドエンドになったりするようだが、こちらの選択には特に難しいところはない。普通にプレイすれば、問題はないだろう。
各ステージの仕掛けやボスとの戦闘はバラエティに富み、プレイヤーを飽きさせない。何よりも演出が非常にうまく、各ステージの仕掛けの組み合わせもよく考えられており、感心させられた。行き詰まっても諦めることなく、最後までチャレンジしていただきたい。
(秋山 俊)