単純にドライブ内のファイルを検索するのではなく、まずフォルダを登録することで、含まれるファイルの情報をメモリにストアしてから検索するのが「Gooo」の特徴。メモリ上で処理するので高速な上、あらかじめ指定したフォルダのみが対象となるので、その点でも効率がよい。検索対象のフォルダは複数を登録することができ、さらにサブフォルダに対しても個別にチェックボックスをON/OFFできる。この設定はファイルとして保存することが可能で、うまく使い分ければ、さらに便利になる。
逆にいうと、あらかじめターゲットとなるフォルダやドライブがある程度わかっていないといけないので、ドライブ内を漫然を探すというよりは、Office文書用フォルダや画像専用フォルダというように、明確に整理された状態から探す方が適している。
検索用の文字列は単純に入力するだけでよいので、前方一致や後方一致などを考慮する必要はないし、当然、ワイルドカードの指定なども不要。そのほかにも、AND条件での絞り込み、重複ファイルの検索といった機能があるが、ダイアログでのオプション設定などではなく、コマンドをちょっと書き加えるだけで使えるので、文書検索を多用する人にとってはかなり使い勝手がよさそうだ。
コマンドの中には、ドロップダウンリストからはまだ利用できない(?)ものもあるようだし、コマンドの具体的な使い方が画面上だけではわかりにくい部分もあるので、作者のホームページ(http://hp.vector.co.jp/authors/VA015390/gooo/index.html)には必ず目を通すようにしよう。
(福住 護)