赤点続きで卒業が危うくなった主人公と、主人公の補習を手伝う友人たちとの冒険が描かれた短編RPG。補習の課題は危険なダンジョンから二つの素材を持ち帰ること
「冒険者学校の日常」は、一人前の冒険者を養成するための学校に通う生徒たちの冒険が描かれた短編ファンタジーRPG。赤点続きの主人公の危機を救うため、主人公とその友人たちは手強いモンスターが待ち受ける、ダンジョンの奥を目指す。
ゲームの舞台は、エチュード大陸にあるエチュード王国領。エチュード王国には、王都から南東に少し行ったところに冒険者学校があり、冒険者を志す少年少女が日々勉学に励んでいた。主人公は、その中の一人の「ラペット」という名の15歳の少年。専攻は剣士だが、授業中に寝ていることが多く、戦闘技能の成績はよいものの、座学の成績は赤点続きだった。
ある日、ラペットは担任のチェロ先生に呼び出され、補習を言い渡される。補修の内容は「エチュードの洞窟で聖水を、そして迷いの森でワサビーを採取してくる」こと。エチュードの洞窟は日頃、授業で使用しているが、迷いの森は常に濃霧がかかり、道に迷いやすく、敵の姿も見えにくい。しかもワサビーは魔物の一種だ。一人で課題をクリアするのはかなり厳しい。
先生の許可を得たラペットは、親友たちに声を掛け、食事をおごることを条件に協力を取りつける。ラペットたちは無事、補習の課題を達成することができるだろうか……。
二人のキャラが力を合わせて発動する連携技は非常に強力
ゲームの内容は、オーソドックスなファンタジーRPG。モンスターと戦いながらダンジョン内を探索し、一番奥で待ち受けるボスと戦う。ボス戦の前には、全回復用のクリスタルと、ダンジョンの外まで一気にワープできる帰還の魔方陣が用意された親切設計。セーブはいつでも、どこでも行うことができる。
戦闘に勝利することで経験値を獲得し、レベルアップできるのも一般的なRPGと同様。レベルの上限は10。それ以上のレベルアップはできない。
敵との遭遇はシンボルエンカウント方式。ただし、シンボルのスライムは、接近するまで透明で姿が見えない上、こちらを発見すると猛スピードで迫ってくる。逃げ切ることは非常に難しい。
戦闘では、武器による通常攻撃のほか、SPを消費することで、キャラクタごとに異なるスキルを発動することが可能。スキルの種類はレベルアップするにつれ、少しずつ増えてゆく。
ゲームの最大の特徴は連携技システム。仲間のうち二人が力を合わせることで発動できる合体技で、SPおよびFP(フレンドポイント)を消費して、通常のスキルよりも遙かに強力なスキルを発動できる。連携技システムを上手に利用することがゲームクリアのポイントとなる。
異なるスキルを持つ四人のキャラを上手に使って戦闘を勝ち抜こう
ラペットと一緒に冒険をするのは、冒険者学校に通う仲間の「フィドル」「カリナ」「ピアノ」。パーティメンバーは固定で、メンバーを入れ替えたり、順番を替えたりすることはできない。
「フィドル」は、女顔をした14歳の法術士の少年で、ラペットのルームメイト。法力でパーティメンバーを回復をさせることができ、戦闘においては最も重要なキャラ。武器は弓を使用する。
「カリナ」は、17歳のシーフの少女で、男勝りな性格のオレっ娘。パーティの金の管理もしている。敏捷性に優れ、毒やスタンを織り交ぜたスキル攻撃が得意。武器は両手に持った短剣。
「ピアノ」は、15歳の魔術師。おとなしく真面目で、あらゆる知識に精通した博識な少女。ファイア、アイス、サンダー、ブラインド、スリープなど、多彩な魔術で敵を攻撃する。武器は手にした杖。
そのほかにもラペットたちの担任や、街のレストランの看板娘などが登場し、ゲームを彩る。ラペットたちの担任の「チェロ先生」は、冒険者たちの間では有名な薬師。調合術によって攻撃力を高めたり、魔法を反射したりする薬を作ることができ、優れた腕を持つ。一方でマッドサイエンティストの面もあり、実験のためならば、かなり無茶なことでも平気で行ってしまう。
「クラリ」は、王都エチュードにあるレストラン「ハングリー」の看板娘。冒険者学校の卒業生だが、なぜか冒険者にはならなかった。