ひと言でいえば「ブラシテクニックを駆使した、高度なアートワーク作成のためのソフト」。いわゆる“お絵描きツール”的な手軽さよりも、画材の知識やテクニックを駆使した作品制作に向いている。メニューは日本語化されているが、基本的には英語版で、ブラシカスタマイズなどのオプション設定も英語のまま。正直なところをいえば、2次元CG制作の知識も技術もない筆者には、どのように使いこなしたらよいのかわからない部分もあった。
キャンバスを回転させたり、反転させたりできるのは、絵としてのバランスをチェックしたり、細部を描画したりするときに役立つのだと思うが、そもそもキャンバスのサイズが指定されていないため、自由に作画できるあたりもユニークだ。
豊富な機能を使いこなすためには美術制作のスキルが欠かせないが、幸いなことに、というべきか、公式サイト内のチュートリアル(Resources)には、新規にブラシを作成する方法や、作例について解説されたWebページ、Youtube動画へのリンクなどがまとめられている。どれも英語ではあるが、本格的にCG制作を志す人なら見ておいて損はなさそうだ。
(福住 護)