「タブ切り替え式のファイルブラウザに接続先の内容を表示する」というのが「SmartFTP Home」の基本的なレイアウトだが、さらにブラウザ部を分割して、ローカル/リモートの両方を並列表示させることもできる点が目をひく。並列させることで、FTPクライアントの原点ともいえるローカル/リモートの同時一覧のスタイルに近づくわけだが、どちらも複数のタブを切り替えられるのに加え、フォルダ間の同期やファイル比較用のボタンを利用できるようになるので、ファイルへのアクセス性や操作性が一気に向上する感じだ。
ローカル+リモートだけでなく、リモート+リモートの並列表示も可能なので、サーバ間でのファイルコピーも簡単だ。
一方、転送キューには、複数のタブで行ったファイル操作が集約して表示されるだけでなく、特定の転送先だけをまとめて表示させるといった使い方も可能だ。
キューの制御方法もバリエーションに富んでいる。複数のサーバにわたる、すべての転送キューを登録しておき、まとめて実行できるのはもちろん、実行タイマや転送終了後の動作の設定、スケジュール設定、キューの保存など、多彩な機能を使いこなすことで、サーバの管理を大幅に省力化できそうだ。
機能が豊富なだけに、一見しただけではわかりにくそうな部分もあるが、公式サイトで公開されているFlashアニメーションのチュートリアルが役立つので、ぜひチェックしておこう。解説文は英語だが、FTPクライアントについてある程度知識がある人であれば、簡単に理解できるはずだ。
(福住 護)