三大国の多数の地域を舞台にした、長大なストーリーと広大なマップからなる“近未来ファンタジーRPG”。プレイ時間はおよそ35時間から40時間ほどで、ボリュームは満点だ。メインストーリーのほかに、サブクエストも数多く用意され、宝箱はマップ上のルートから外れた場所などにも配置されているため、すべてをクリアして完全制覇しようとすると、さらに時間がかかる。鍛冶屋で武器を強化するシステムなど、やり込み要素も多く、長時間楽しむことができる。二周目以降のプレイにも対応する。
マップが広大で、多くの地域を渡り歩かなくてはいけないにもかかわらず、いわゆるワールドマップはない。スキップはできるものの、直接目的地まで移動できないため、後半になるとマップの移動がちょっと面倒。地名を覚えていないと、目的地をいわれても、どこのことだかわからなくなる点も個人的には困った。
マップアクションのアイデアはおもしろいと思う。ただ、スキルを使用するために、頻繁に編成を変えなくてはならないのは多少、面倒だろうか。
詰め込みすぎによる煩雑さを感じる部分がないでもないが、キャラクタ同士のやり取りやストーリーのおもしろさで、プレイヤーを引きつける。ぜひ、頑張って最後までプレイしてみていただきたい。
(秋山 俊)