もはや機能面では熟成の域に達したということか、ソフト名からは何年版かを表す数字が消え、シンプルに「ノートン インターネット セキュリティ」となった。ユーザインタフェースというか、画面デザインが一新されたが、骨格の部分は従来のものを踏襲しており、「まったく新しい使い方を覚えなければならない」わけではない。すべての人がパソコンを安心して楽しめるように、ある意味「使いこなしの必要がないソフト」に仕上がっているわけだが、これからはじめて「ノートン インターネット セキュリティ」を使ってみようという方へひとつだけアドバイスするとしたら、「詳細表示」と「設定」との違いを把握してほしいという点だろうか。
「詳細表示」というと、細かい設定があるかのように思うかもしれないが、実際には基本的な保護設定のON/OFFを切り替えるのが主な目的で、しかも多くの設定に関しては時間制限が設けられている。つまり、何か特別な事態があって、一時的にOFFにする必要に迫られるのでもない限り、ここは操作する必要はない。
一方「設定」には、スキャン対象から除外するファイルの指定やファイアウォールのルール設定といった、上級者向けの高度な設定が含まれているので、覚えておこう。
(福住 護)