パソコンの稼働時間から「働いていた時間」を算出できるユニークなソフト。「出勤したらパソコンの電源を入れ、退社時に電源を切る」というパソコンでの事務処理が中心の仕事では、だいたい正確な勤務の実態を知ることができるだろう。「境界時間」を指定することで、24時を越えた残業を計算できるのもポイント。あとは、給与算出のための「締日」の変更(例えば25日締めなど)もできると、さらに便利になるだろう。
「勤務時間取得ツール」では、始業・終業時刻に自由度を持たせたフレックスタイムの勤務体系を前提にしているようで、時間帯を問わず、「所定労働時間」を超えた分を残業時間として計算する(このときマイナスになった残業時間は総残業時間から差し引かれる)。欲をいえば「始業・終業時刻を決めて、終業時間を過ぎた分を残業として計算する」という伝統的な勤務体系にも対応してくれるといいな、と思った。
(坂下 凡平)