大量のファイルも短時間で処理できる軽快な動作や、MacやUNIX系OSとのファイル交換に便利なUnicodeへの対応などが魅力のアーカイバ。圧縮可能な形式は特に重要なものに限られているが、解凍(展開)は主要な形式を網羅している。ユーザインタフェースは、アーカイバにはおなじみのオーソドックスなもの。ショートカットへのドラッグ&ドロップで解凍を行ったり、エクスプローラなどのコンテキスト(右クリック)メニューから操作したりすることもできる。
アーカイブファイルをダブルクリックした場合、初期設定では同じフォルダ内に解凍されるようになっているが、解凍先を変更するためのオプションは「解凍」ではなく、「エクスプローラ」というグループにある。うっかり見落としかねないので、気をつけよう。
そのほかに注目したい点としては、動画やアーカイブなど、すでに圧縮されている(再圧縮によるコンパクト化が望めない)ファイルを自動的に判断して処理してくれる「高速アーカイブ」や、ドラッグ&ドロップでの解凍時に一時ファイルを作らず、直接処理してしまう「高速ドラッグ&ドロップ」など、使い勝手を高めてくれるオプションが挙げられる。
大きなファイルや多数のファイルをアーカイブしたい人にお勧めだ。
(福住 護)