ソフトを開発しようと思った動機、背景
自宅にたまった書籍を何とかしようと“自炊”をはじめたのがそもそもの発端です。かなりの数の本から、それぞれさらに多くの画像ファイルができることになりますが、どの本でも例えば表紙の画像ファイルは「cover.png」、ジャケットの画像ファイルは「jacket.png」……という名前にして保存しています。高機能で便利なリネームソフトはすでにたくさんリリースされていましたが、こうした定型ファイル名をたくさん登録しておいて、しかも例えばプルダウンメニューから切り替えるというような操作をすることなくリネームできるものは見つけられませんでしたので、ないなら作ろうと思ったのがはじまりです。その後「Drag&Drop Renamer」以外にもいくつかソフトを作っていますが、いまのところ、どれも自炊をするのに必要に駆られて作ったものです。
開発中に苦労した点
はじめてのソフトウェア開発だったので、すべてが苦労といえば苦労でしたが、考えた通りの動作をしてくれたときの満足感の方が大きかったかもしれません。
ただ、はじめてだったことで、当初の設計が行き当たりばったりなところがあり、特にバージョンアップをする際には、中身を再度整理しながら新しい機能を追加していく形で、効率が悪いところがありました。最初からある程度“先を見通した設計”を心がけるのが大事であることを学びました。
ユーザにお勧めする使い方
「Drag&Drop Renamer」には、ほかの高機能リネームソフトが持っているようなファイル表示・検索機能が付いていません。それほど複雑なリネーム作業をするのでなければ、そうした機能は普段使い慣れたエクスプローラを使った方が、リネームソフト自体はシンプルでわかりやすくなると考えたからです。自炊用でも、デジカメ写真などのファイル整理でも、電子ファイルをたくさん扱うお仕事でも、エクスプローラのウィンドウと「Drag&Drop Renamer」のウィンドウとを並べて使ってみてください。
今後のバージョンアップ予定
いまのところ自分で使用するのに必要なだけの機能は概ね加えたこともあり、近々のバージョンアップの予定はありませんが、「こういうリネーム機能もあった方がよいのではないか」「こうした方がより便利なのではないか」というようなアイデアはいくつかありますので、気長にバージョンアップを続けていこうと考えています。
(NU)