“安全性を重視した”クリップボード拡張ソフト。クリップボード履歴を自動的に暗号化保存してくれる。「Climie」は、定型文の登録・再利用にも対応した、シンプルなクリップボード拡張ソフト。クリップボード履歴や定型文が暗号化して保存されるほか、起動時にパスワード認証を行うことで、データの安全性に配慮。電話番号やカード番号などの個人情報をコピー&ペーストしたあとでも、保存された履歴データを直接、読み取られる心配がない。さらに、履歴に登録されたアイテムは残しつつ、クリップボードの内容を自動的に消去する機能(自動クリア)も備える。
クリップボード履歴は、見やすいリスト形式(もちろん平文)で表示される。切り取りやコピーでクリップボードに転送された文字列が自動的に登録され、リストのダブルクリックでアプリケーションに貼り付けることができる。リストを文字列検索することも可能。インクリメンタルサーチに対応し、ユーザが文字を入力するたびに候補が絞り込まれる。
履歴のほかに、定型文を登録することも可能。定型文への登録は、履歴アイテムのコンテキスト(右クリック)メニューから行えるほか、同梱の専用エディタ「PhraseEdit II」で編集することも可能。「PhraseEdit II」の起動時にもパスワードの入力が必要だが、「PhraseEdit II」を使用せずに履歴アイテムから直接、定型文に登録するのであれば、パスワード入力は必要ない(「PhraseEdit II」は「Climie」と同時起動することはできない。登録済みの定型文を編集する場合は「Climie」が自動的に終了する)。
登録された履歴アイテムは、【Esc】キーを押すか、メニューから「履歴削除」を選択することで、まとめて消去することが可能。定型文はアイテムごとの個別削除となる。
メイン画面の呼び出しとタスクトレイへの格納(最小化)はホットキーで行える。それぞれ【Ctrl】+【1】、【Ctrl】+【2】が割り当てられている。
保存できる履歴および定型文の数は最大で約10万件。設定ファイル(climie.ini)を編集することで、保存可能なアイテム数やウィンドウサイズ、自動クリアの実行間隔、文字色・背景色、ホットキーの割り当てなどをカスタマイズできる。自動クリアを無効にすることも可能だ。