「Browse」タブでのツリー表示は、エクスプローラなどで普段からよく使うだけに、保存場所を熟知しているファイルを復元するのに便利。一方、ツリー構造を駆使して、保存場所を使い分けている場合は、ファイル名が一致するものを横断的に検索できる(Search)点や、ファイル形式を条件に探し出せる(Surface Scan)柔軟性が魅力だ。削除済みファイル/フォルダのアイコンには赤く×印が付けられるが、「Browse」タブのツリービューには、×印がないフォルダもある。これは「フォルダ自体は削除されていないが、その下位に削除されたファイル/フォルダがある」という意味だ。
まったく関係のない(削除されたアイテムがない)フォルダは最初から表示されないので、すっきりしていてわかりやすい(オプションで全アイテムを表示させることもできるが)。
復元できるかどうかの目安として、上書き度合い(リストの項目名では「Overwritten」)が表示されたり、上書きされているものは赤く表示されたりといった点も、わかりやすくてよい(これは「Search」タブや「Surface Scan」タブでも同様)。
多言語対応だが、いまのところ提供されている言語ファイルは英語、スペイン語、ロシア語、セルビア語で、日本語化はできない(編集部注:TiltStr::不定期版で提供されている日本語言語ファイルを利用すれば、日本語化できる)。ただし英語版で試用した範囲でも、特に難しいところはないようだ。
起動時に表示されるウィザードからも操作できるが、これは「まず、『ごみ箱』の中身を確認するように」というアドバイスからはじまるビギナー向け。機能自体もタブの使い分けを説明する程度なので、一度試したら、あとはOFFにしてしまってよいだろう。
(福住 護)